SSのお部屋に戻る   トップのページに戻る



-----------------------------------------------------------------------------


夏だ山だキャンプだ 中篇 二日目


タクティカルアーマー

------------------------------------------------------------------------------



第二日目

6:00


「……ぱい」
ん?
「…んぱい」
なんだ?
「先輩」
誰だおれを起こすのは?
「起きて下さい、先輩」
「ううん…、あ、おはよう、葵ちゃん」
「しー、静かに。まだ佐藤先輩が寝てますから」
「え、どうゆうこと?」
「先輩忘れたんですか?。昨日約束したじゃないですか。明日の朝早朝ランニングしようって」
「あ、そう言えば」
「じゃあ、外で待ってますから着替えてきてくださいね」
「ああ、わかったよ」




それから



「お待たせ、葵ちゃん」
「あ、先輩」
「じゃあ、体操しよ」
「はい」



「いち にい さん し」
「ごう ろく しち はち」


「次はストレッチだね」



「いち にい さん し」
「ごう ろく しち はち」




「じゃあ、ストレッチも終わったし、行こうか」
「はい」
「どこ、走ろっか」
「そういえば、地図に、五キロくらいの、散歩コースがありましたよ」
「じゃあそこにしようか?」
「はい」






それから一時間、おれと葵ちゃんはゆっくりとそこをまわってきた。



「空気が綺麗で、緑も綺麗で、よかったですね」
「ああ、ほんとに気持ちよかったな」



7:00


「先輩、私、お腹空いちゃいました」
「そういやあ、言われてみればそうだな」
「ご飯食べに行きましょうか?」
「そうだな」


おれたちは、クールダウンをして、食堂へ行った。


「あ、浩之さん、葵さん、おはようございます」
「あ、マルチさん、おはようございます」
「よう、おはよう、マルチ」
「どちらへ、行ってらっしゃてたんですかぁ?」
「ちょっと、葵ちゃんと、ランニングに行ってたんだ」
「そうなんですかぁ」
「ところで、みんな、飯食ったか?」
「みなさん、もう食べられましたよ。あと、さっき雅史さんが、食べていらっしゃいました。」
「じゃあ、はやく食べにいこ」
「そうですね。私も、お腹空いちゃいました」



食堂に行くと、雅史とあかりがいた。


「おはよう、浩之、松原さん」
「おはよう、浩之ちゃん、松原さん」


ご飯を食べ始めたとき


「ねえ、浩之、今日なにするの?」
「ああ、葵ちゃんと午前中は遊んで、午後はトレーニングのつもりだよ」
「ふ〜ん、そうなんだ。私と雅史ちゃんは綾香さんたちと、ハイキングに行くんだよ」
「オレ達は自転車を借りて、サイクリングに行くんだぜ」
「へ〜、そうなんだ」
「よし、飯も食い終わったし、そろそろ行くか」
「はい」



おれたちは自転車を借りて、サイクリングにでた。


「う〜ん、気持ちいいですね」
「そうだね」
「どこ行くんですか」
「湖の所、公園に行こう」
「はい」



公園に着いたら何をしようか…と考えているうちに、着いてしまった。



「いい所ですね。」
「こんないい所があったなんて、聞いてなかったぞ。まいっか」
「先輩、あそこのボート乗り場でボート借りましょうよ?」
「そうだな、30分700円だって」



オレ達は、ボートを借りて湖に出た。
辺りは、カップルばかりだ。


「先輩、風が気持ちいいですね」
そう言いながら、葵ちゃんが、髪をかきあげた。
どきっ……今の仕草かわいかった。
「どうしたんですか、先輩」
「い、いや。なんでも無いよ」
「そうですか」
「それより、渡したいものがあるから、今夜キャンプ場の噴水の前に来てくれないか?」
「はい、わかりました」


そんなことを、言っているうちに、時間が来てしまった。

「さ、じゃあ帰ろっか」
「そうですね」



このあと宿舎に帰って、ご飯をたべて、午後トレーニングを行った。


「今日のトレーニングはきつかったですね」
「ああ、なんか綾香のやつ張り切ってたな」

5:30
宿舎に帰ると…


「あ、藤田さん、松原さん、お帰りなさい」
「ああ、琴音ちゃん、ここで何してるの?」
「あ、これは佐藤さん達が、外でバーベキューしようって言ったんですよ」
「じゃあ、オレたち着替えたら、すぐくるよ」


という訳で、オレ達はバーベキューすることになった。


「先輩、おいしいですね」
「ああ、すごく腹が減ってたから、たくさん入るぜ」
「浩之ちゃん、まだ、たくさんあるから、急いで食べなくても大丈夫だよ」
「ケホッケホッ」
「せ、せんぱい、はい、お茶です」
「ゴクゴク、プハー…あー、あせったぜ」
「先輩、大丈夫ですか?」
「ああ、もうだいじょうぶ」




「おいしかったな」
「そうですね」
「葵ちゃん、昼間の約束どおりに、7:30に噴水前にね」
「はい、わかってます」




7:30

「遅いな、葵ちゃん」
「先輩、遅れてすいません」
「べつにいいよ、少し遅れただけだから」
「で、話ってなんですか?」
「散歩に行きながら、話しよう」
「はい」


歩き出した。

「先輩、星が、綺麗ですよ」
「おお、ほんとだ」
「あの、私に渡したい物ってなんですか?」
「これだよ」
「あけていいですか?」
「ああ、ちょっと遅い誕生日プレゼントだよ」
「せんぱいっ、こっ、これって、指輪じゃないですか」
「何買っていいかわからなくてね」
「でも、これって、ダイヤモンドじゃないですか」
「ああ、たくさんバイトして、やっと買えたんだ」
「ぐすっ…ぐすっ、ううっ、せっ、せんぱ〜〜〜い!」
「あはは、よしよし」
「先輩、私すごく嬉しいです!」
「喜んでもらえて嬉しいよ」
「あ、ありがとうございます!」
く〜、かわいいぜ。


「葵ちゃん、見てごらん、ほら」
「わあ、なんですかあれ?」
「蛍だよ」
「蛍ですかぁ…綺麗ですね…」



それから少しの間、それに見入っていた。


「そろそろ、帰ろっか」
「はい、先輩、この指輪…大切にします」
「おう」
「先輩、これからもよろしくお願いします!」
「こちらこそ、よろしくね、葵ちゃん」
「はい!」




そして、オレ達は、宿舎に帰った。
今日も疲れたぜ。




後編につづく





あとがき☆


どうも、タクティカルアーマーです。ときどきへんなところがありますけど、ゆるしてください。それでわ。(^。^)






続きを読む   トップのページに戻る  SSのページに戻る