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「じゃあな、葵ちゃん。」
「それでは先輩、また明日。」
今日の先輩との練習が終わった。
冬だから外でするのは寒いけど先輩と二人だから・・


帰りに商店街によると、ある店の前に人だかりが出来ているのに気づいた。
よく見ると女の子ばかりだ。
チョコを売ってるみたいだけど・・
・・そっか、明日はバレンタインだったんだ。

『葵ちゃんの聖バレンタイン』
by拳闘士

とりあえず、私はその店に行ってみることにした。
もちろん、先輩へのチョコを買うために。


店の中に入ったけど・・。
中もずいぶん混みあってるなぁ・・。



一通り店内を見て回ってみたけど、いろんな種類のチョコがあってどんなのがいいかわからないなぁ。
今まで格闘技一筋だったから、バレンタインにチョコを誰かにあげたことないし・・・。
あれも良さそうに見えるし・・あ、これもいいかも・・・。


あ〜〜全然決まらないよ〜。
はぁ・・今まで周りの女の子が興味を持つことに興味が持てなかったからなぁ・・。
やっぱり、もう少し女の子らしくしたほうがいいのかなぁ・・。


でも、こんなこと先輩に言ったら、
『何言ってんだよ葵ちゃん。葵ちゃんは格闘技が好きなんだろ?ならそれでいいじゃねぇか。』
って言われるだろうな。
よしっ。
それじゃあ、気を取り直して先輩へのチョコを・・。



ふぅ・・随分時間がかかっちゃったな。
・・・先輩喜んでくれるかな?
ふふっ、明日が楽しみだな〜。


翌日・・・

今日は、少し遅めに家を出た。もちろん、登校中に先輩と会うために。


たしか、この公園を先輩は通るはず・・。

待つこと数分、先輩と神岸先輩が来ました。
「よっ葵ちゃん。おはよう。」
「おはよう。葵ちゃん。」
「おはようございます。」
う〜〜少し緊張しちゃうな〜。
「なぁ葵ちゃん、こんなとこで何やってたんだ?」
「あの・・先輩を待ってたんです。」
「えっ、俺を?」
「はい・・あの・・。」
う〜〜ほんと緊張しちゃうよ〜〜。
「ん?なんだい葵ちゃん。」
「えっと・・あ、あの・・今日バレンタインなので・・どうぞ!」
「えっ?俺にチョコくれるの?」
「はい。・・もしかして、チョコ嫌いですか?」
「そんなことないって、すっげー嬉しいぜ。」
「ほんとうですか?」
「ああ、それじゃあチョコのお礼に・・。」
先輩はそう言うと、私の頬にキスしてくれました。
「あっ・・。」
「ふふっ、葵ちゃん顔赤いぜ。」
「先輩、不意打ちなんてずるいですよ〜。」
「朝からラヴラヴだね、お二人さん。」
「ほっとけ。」
ふふっ先輩の顔も少し赤くなった。
私はもっと赤くなってるんだろうな。


その後、先輩達と学校に行きました。
来年のバレンタインは・・手作りに挑戦しようかな。


−完ー




後書きー
ん〜〜SSに初挑戦してみましたが・・どうですかねぇ・・。
やっぱ、まだまだ未熟っすか?
まぁ、これからも頑張っていきます。
ではっ。

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