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< 続・一週間
 〜Telephone Line From Aoi〜 >




 とぅるるるるるるるる…

 とぅるるるるるるるる…


 …あ、もしもし? 藤田さんのお宅でしょうか?

 あ、先輩ですか。葵です。
どうしたんだって? ただ寝る前にちょっとだけ電話してみようかな〜って。
え? 俺の声が聞きたかったんだろうって!?
そんなこと…ちょっとだけあるかな…へへっ。

 こっちは楽しいですよ、とっても!
最初は上手く滑れなかったけど、だんだん慣れてきましたし。
あ、そうそう、琴音さんが上手なんですよ。私、教えてもらいましたし。
え? 大丈夫ですよ、別に超能力なんて使ってないみたいですし。
マルチさんは………あんまり得意じゃないみたいですね。
思いっきり頭から雪に突っ込んだりとか…あはは…やっぱり想像つきますか…。

 先輩はちゃんと勉強してますか?
…その返事だとあんまりやってないんですね。
駄目ですよ。受験生なんですから。ちゃんと勉強しないと。
練習だってちゃんとやってくださいね。さぼるとすぐに体力落ちますよ。

 え? 1人だと寂しいって? 
私だって寂しいですよ…でもだからといって練習さぼっちゃ駄目です!
そんなこといっても許してあげませんよぉ。

 冷たいなぁって…そりゃあ私だって寂しいですけど、ほら、
一週間の辛抱じゃないですか。すぐに会えますよ。

 …そうですね。確かに私も強くなったなぁと思います。
1年前のあの頃は、たった一週間会えないだけで練習には身が入らないし、
寂しくって寂しくってたまらなかったです。

 でも、寂しかったのは心が1人だったからだと思うんです。
私の気持ちを先輩に伝えて、先輩に好きだと言ってもらえて、
私の心は1人じゃなくなったんです。
 そして夏、秋、冬が過ぎて、そしてまた春が来て。
とても語り尽くせないくらいいろんなことがありました。
その月日の積み重ねの中で、私の心の中の先輩はどんどん大きくなっていって、
今では私の心の中にはいつも先輩がいるんです。

 だからちょっとくらい寂しくっても、今は耐えられるんです。
え? さすがはスーパー松原葵だねって?
まだ覚えてたんですか、そんなこと? …恥ずかしいなぁ…。

 あ、そうそう、寂しくない理由はもう一つあるんですよ。
それはですね…

 ちゃんと一緒にいてくれるからですよ。ね、コン太♪


< 完 >




(後書き)
 …「葵ちゃん&だよもん作家脱却計画」から始まって、
「理緒SS作家転生計画」を経て…。


 原点に返って参りました(核爆)。


 本来「書きたいことを短くまとめる」方が書きやすいのに、
最近はなんか長い文章を無理に書こうとして詰まってた感じがします。
おかげで連載もののペースが激遅です(核爆)。
#いきあたりばったりのだよもんは例外(^_^;)

 いや、長いのは長いので楽しいんですけどね。
ここの記念SSみたいな短いのの方が書いてて楽しいし
筆も進むようです。

 つーわけで新シリーズ「Telephone Line」
なんかどっかで聞いたようなサブタイトルですか(ごめんねはぐさん)
見ての通り短いです。でも楽しいです(笑)。

 まぁやっぱりこれが私の作風ですかねぇ。
最近はギャグ適性も発揮してるけど(滅爆)。

 要するに電話での会話ですね。
今回は…修学旅行先からの葵ちゃんの電話です。

 「一週間」から葵ちゃんも成長したね〜というお話ですね。
(読んでない人は読んでね(笑))


 …ついでにいうと私自身の成長もちょっと省みてます。
「一週間」私が生まれて初めて書いたSSですし。
#創作…小学校の頃なんかのコンクールで書いた記憶がありますが。
#なんか入賞して文集にも載ったなぁ(笑)。

 なんか随分前のような気がします。
ちっとは成長できたのかなぁ?


 さて、長くなりましたがこれで。本編より長いか?(^_^;)
シリーズ次回作は志保で決定してます。同時に書いてるし(笑)。

 それではぁ〜。


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