琴音その2「ドルフィン」

「ああっ、イルカさんが恋しいですっ!」
 琴音は嘆いていた。
 何せコレクションにまでしていたお気に入りのイルカグッズが不慮の事故(超能力暴発。自業自得とも言う)のため一切なくなってしまったからである。
「イルカさんイルカさんイルカさ〜〜ん!!」
 この手のタイプは一度壊れてしまうと修復が難しいのがお約束なのだろう。ただでさえ人畜有害を蒙っているのにこれ以上暴走されるのも困りものだ。
「あ〜イルカさんが欲しい〜…」
「琴音ちゃん、そんなにイルカが欲しいならやるよ」
「本当ですかっ!!」
「ああ」
 浩之の無理難題な言葉に琴音は歓喜した。
「でもこいつはちょっと猛々しいイルカだぞ?」
「構いません!どんなイルカさんでも私は仲良くなってみせます」
「よぉしわかった…」
 そう言うと浩之はどこからか白い粉の入った袋を取り出した。



 『本日のニュースをお伝えします。本日未明、東○市の16歳の少女がエンドルフィンを活性化させる薬物を所持及び複数に渡って使用としていたとの容疑で逮捕されました。なお入手経路は少女の同じ高校の先輩より渡ったとの検証が出ており、現在その少年の行方を…』

 ーEND


 イルカ→ドルフィン→エンドルフィン
 という経路です。わけわかりませんね(^^;;




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