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             「とある愛護週間(?) 〜月曜日〜」


月曜日。

昨日が休みだったと言う事もあって、異常なまでにかったるい。

しかし、授業の4時間目が終わると俺は、購買に向かって駆け出した。

購買には一番乗りする事が出来た。

さてと・・・さっさと昼飯にするか。

「あっ、浩之も来てたんだ。」

後ろから声をかけられた、何だ・・・雅史じゃないか。

「よっ。」


「こんにちは。先輩♪」

雅史の方を向いていると、今度はまた自分の背後から声がした。

「よっ、葵ちゃん。」

それにしても、珍しいな葵ちゃんが購買に来るなんて・・・。



そんな時、校内放送が流れた。

『・・・今週は・・・・・週・・・です。』

スピーカーの接触が悪いのだろうか?

良く聞き取れなかった。

ただ、『〜週間』だと言うのは分かった。

「今週って何かの週間だっけ?」

いつの間にか俺よりも早くパンを買って、お釣りを貰っていた雅史に聞く。

「ん?さぁ・・・知らないよ。」

雅史はパンの入ったビニール袋を持って、どこかへ行こうとしながら言った。


「葵ちゃん。何か知ってるか?」

すぐ近くにいた葵ちゃんに聞いてみたが、彼女も「さぁ・・・知りません。」と言った。



―その時・・・!!―


(ド〜ン!!)

何かの効果音らしき音が聞こえた。

俺達3人はその音の方を向くと、なにやら番長ファッションな男子と、赤い髪をしたクールそうな男子がにらみ合っていた。

「花京院!!テメー・・・よくも俺のアンパンを食べたな!!」

「黙れ!!承太郎!!君だって、僕の買ってきたメロンパンを食べたじゃないか!!」

なにやら、パンの事で言い争いになっているようだ。

あぁ・・・「食べ物の恨みは恐ろしい」とは良く言ったもんだな。

すると、2人から何やら奇妙な気配がした。

葵ちゃんと一緒に格闘技をやってきたからだろうか?

何か「気」のような物を2人から感じる。

「うおおおぉぉぉっ!!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

「くらえぇ〜っ!!エメラルド・スプラァ〜ッシュ!!!!」

2人から人型をした物(?)が出て来た。

そして、ほぼ同時に承太郎の奇妙な物が、花京院に殴りかかる。

そして、花京院の奇妙な物が、何やら綺麗なエメラルドの結晶を放つ。


「フッ・・・。やるじゃないか・・・承太郎・・・。」

「ヘッ・・・テメーもな・・・。花京院・・・。」


「貴様らぁ!!」

窓ガラスの1枚が割れて、

黄色い服に身を包んだ何とも得たいの知れない雰囲気の漂った男が入ってきた。

「お前は・・・」

「DIO!!」

「貴様ら!!貴様らと、この小説の作者がやってる事は・・・・・・。」

何か力を溜めているような雰囲気が漂う。

そして、次の瞬間!!

「む〜だ無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ムダァ〜ッ!!」

「ごふっ!?(承太郎)」

「がはっ!?(花京院)」

「何で僕まで・・・。(作者)」


2人(+作者)はその場に倒れ込んだ。



ハッと我に返ると、俺以外の2人も呆然としている。

まさか、まったく関係ない他社のゲームキャラがこんなところに乱入してくるとは思わなかったのだろう。


しばらくして、2人も呆然としていたが、すぐに元に戻った。

「浩之・・・今の人たち・・・なんだったんだろうね・・・?」

「さぁ・・・少なくとも、1人は一応、パロディネタ(?)を書こうとして、
 DIOってヤツに殺されたんだろ・・・?」

「先輩・・・何か、今日、雨降りそうですよぉ・・・。」

「いや・・・うん・・・まぁ・・・そりゃぁ、そうだけど・・・。」

ふと割れた窓ガラスから黒い雲が覗いた。

今週が何週間なのか・・・。今の俺達には、どうでも良くなっていた。

しかし・・・今週が何週間なのか・・・。

それは、実はかなり重大な事だったのだ・・・。

                              to be continued (?)




―後書き―

久しぶりにSSを書いて見ました。
コンセプトは・・・「ワケのわからない」です♪(ダメじゃないか・・・。

さてと・・・火曜日編でも書いてみますか・・・。(もうやめろって・・・。

                         by 流星 出海(元・SVF『白龍+β』)

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